水彩画教室パステル ワンポイントレッスン

HOME > ワンポイントレッスン > 点描で「筆を置く」感覚を

水彩画の描き方 ワンポイントレッスン(2013年7月号掲載分)

点描で魅せる水彩画 -  「筆を置く」感覚を覚えよう -

水彩で絵を描く時には、平筆で広い範囲をベタ塗りしたり、細筆で線をたくさん重ねたり、様々なタッチの描き方があります。今回のワンポイントレッスンでは、その中のひとつ「点描」について紹介します。点描とはその名の通り、線や面で塗るのではなく点をたくさん重ねて描く技法です。

点をたくさん描くのでベタ塗りするよりも手間と時間がかかりますが、小さな細かい点ばかりで描くのではなく、はじめは太めの丸筆で大きな点を重ねて描き始めてみましょう。隣り合った点が混ざり合っても大丈夫です。大事なのは筆を一回一回おくような感覚で描くことです。

ミミズク 点描画

↑教室のぬり絵を使用した例
左は下塗り、右はさらに点描で描いた状態。わざと明るい黄色や紫色を所々に散らしています。

点描で描くと所々に白い塗り残しができ光を感じる表現になったり、どんどん重ねて描くのでベタ塗りとは違った深みのある表現になったりします。同じ色では単調になってしまうので、複数の色を重ね合わせながら進めてみましょう。どこに何色をどんな濃度でおくか、自然と考えるので表現の幅が広がります。


《点描》絵の具と水の量の関係

点描 水の量1

水と絵の具のバランスがよいと、絵の具のノリが良く描きやすくなります。


点描 水の量2

水が少ない場合は、絵の具が画用紙の凹凸にこすれるようにつくため、かすれた調子になります。(かすれた調子⇒技法:ドライブラシ



点描 水の量3

水が多い場合は、乾く過程で輪郭線(エッジ)ができます。(輪郭線ができる⇒技法:エッジ




前月分へ    翌月分へ



水彩画技法 点描、水の量の調整

水彩画の描き方
水彩画の優しい描き方
水彩画の簡単な描き方
水彩画のコツ 豆知識
京都 絵画教室 初心者のための水彩画教室

▲ページトップに戻る