水彩画教室Pastel(パステル)ワンポイントレッスン

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水彩画の描き方 ワンポイントレッスン(2015年6月号掲載分)

単純化で魅せる水彩画 - 素早く人工物をスケッチする -

風景スケッチをしていると自然の野山だけでなく、ビルやお寺などの人工物の建物も描くことが多いですね。そこで今回は野外スケッチに役立つ単純化のお話です。

水彩 電車スケッチ 単純化

ビルをひとつ描こうと思った時にもドアや看板、たくさんの窓、電気や貼られたポスターなどいろんな要素が目に飛び込んできます。詳細を順番に描くのも楽しいですが、素早くスケッチしたい時は、まず建物全体を単純化して陰影をつかまえましょう!


例の絵は市電(カフェ)のスケッチです。

@まずは奥行きのある電車を単純化した箱の形にして陰影をつけました。これで日光がどちらから差しているのか整理できます。

電車のスケッチ 鉛筆 単純化


A単純化した後に電車とわかる窓やライトなどの大事な要素を加えました。

電車のスケッチ 鉛筆


B全体の陰影の関係を崩さないようにしながら、詳細の色や陰影を描き込んでいきます。
(なくても大丈夫な細かい要素は省略してOK)

電車スケッチ 鉛筆 描き込み

上記の描き方で進めると電車自体の存在感や迫力を出しながら素早く描くことができます。ただ建物自体の立体感よりも、装飾的な部分に魅力を感じる風景や、色彩に感動するような風景には向かないのでそれはまた別の機会にお話できればと思います。

  京都 市電 水彩画スケッチ






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