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水彩画の描き方 ワンポイントレッスン(2016年2月号掲載分)
垂らし込みで魅せる水彩画 - 技法:たらしこみ -
一色塗って乾かない間に他の色を乗せると色が滲み合い、水彩画独特の風合いになります。これを「滲み」や「ぼかし」、「たらしこみ」などと呼びますが、今回はそこから水滴を垂らす描き方を紹介します。
まずは普段絵を描く時と同様に鉛筆で下描きをします。
その後、大きめの平筆または刷毛などで先に「たらしこみ」で背景を作ります。その時に画用紙を縦に向けて絵の具の水滴が流れるようにすると、背景や下塗りとしておもしろい効果が生まれます。
↑ 何色かの絵の具(モチーフに関連する色がおすすめ)を水たっぷりでたらし込みます。
「たらしこみ」が乾いたらメインのモチーフを描き込んでいきましょう。メインとのバランスを考えて、後から濃い目の「たらしこみ」を入れるとさらに効果が引き立ちます。
例の絵の山葡萄のようにメインのモチーフが細かい場合は、メインに濃い目のたらしこみが被らないようにすると失敗しにくくなります。「たらしこみ」と「ディティール(細部)の描き込み」を交互に繰り返すと、1枚の絵の中で写実的な部分と遊びの部分を馴染ませながら作ることができます。
水たっぷりで描く「滲み」や「たらしこみ」は偶然性を伴うので、失敗してもいいという感覚で気楽にはじめてみるのがいいかもしれません。意外と良い効果が出ることが多いのでぜひ試してみてくださいね!
使用している水彩紙の種類や筆などによっても効果の出方が変わりますが、慣れてくるとある程度の滲み方の予測ができるようになります。
水彩画の技法:たらしこみ、ぼかし、にじみ
背景の描き方、下塗りの描き方
水彩画のコツ 豆知識
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