水彩画教室Pastel(パステル)絵画ワンポイントレッスン

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水彩画の描き方 ワンポイントレッスン(2018年1月号掲載分)

仕上げで魅せる水彩画 - 仕上げは遠くから眺める -

描いている時には上手くいったと思ったところも、展覧会などで作品を飾って遠くから眺めてみると思っていたイメージと違って見える事がよくあります。では、距離によって見え方はどう違うのでしょうか?

額縁イメージ


絵を描き進めている時は、モチーフ(描く対象)と画用紙を近くで見比べているため、個々の詳細な表現(ディティール)にばかり目がいってしまいがちです。(細かな部分の形、筆使い、質感などの描き込み。)
遠くから絵を見た場合は、大まかな明暗や色の違いなど全体のバランスがまず目に飛び込んできます。絵を飾った時には遠くから眺めた方が第一印象になります。


絵画 離れて見るのと近くで見るのでは違う

絵から30cmの距離で見るのと、5m以上離れたの距離で見るのとでは印象が違います。



大きなバランスと細かな描き込み、どちらも取り入れたいところですね。順番的には「まず大きな全体のバランスが第一印象にあり、その後、細かな描き込みが目に入ってくる」を目指すと見応えのある絵になりそうです。下塗りは全体のバランスから入り、その後それぞれの部分の描き込みをします。仕上げの際にもう一度遠くから眺めて全体の関係性が崩れていないか(主役は背景やサブに比べてしっかり目立っているか等)をチェックするようにしてみましょう。

水彩画 大まかな明暗か細かい描き込みか

左例:細かい描き込みを重視した絵遠くから見た時にはぼんやり…
右例:大まかな明暗を重視した絵迫力はあるけれどシンプル…








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