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水彩画の描き方 ワンポイントレッスン

衣服で魅せる水彩画 - 布の重なりとボリューム -(2020年7月号掲載分)

コロナウイルスで葵祭も祇園祭も中止…。
今回は気分だけでもと、華やかな衣服の描き方を少しご紹介いたします。たくさんの色が使われた衣服は統一感が損なわれやすいモチーフですので、以下のことに注意して統一感UPを目指してみましょう!

葵祭の女性 水彩 人物画


同じ色で全体の明暗を下塗りしてから固有色へ

赤や黄色、緑などをバラバラに塗っていくと、人体を形で見た時の全体のボリューム感がなくなりがちです。そんな経験がお有りの方は、水で薄めた紫系などの色で最初に影を下塗りするのがオススメです。
 水彩人物画 色数の多い衣服の下塗り
クリムソンレーキ+プルシャンブルー
オペラ+ピーコックブルー
などの赤系と青系の組み合わせ


濃すぎると濁って見えてしまいますが、薄めだとその後の陰影をつける目印になり統一感も出せます。今回の参考作品では顔にも同じ色を使用しています。固有色は下塗りがしっかり乾いた後に塗っていきましょう。

   


布の重なりには「濃い際」→「馴染ませ」を繰り返す

重なった布は前後の位置関係の見せ場です。

水彩 布の重なり(際)の描き方

@まずはそれぞれの色を塗り分けます。
A後ろの布の濃い色(彩度も落とすとより◎)で境目に線を入れます。
B境目の線が馴染むよう少しの水でぼかしながら後ろの布の面をグラデーションにして前後感をつけていきます。

他にも布が重なった所があればそれを繰り返します。胸のあたりよりも手前の手のあたりをしっかり目に描くと全体の統一感も出せます。

ぜひ、その部分だけの色を見て塗るのではなく、全体のかたまりの中の位置を意識して塗ってみてくださいね。 









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重なった布の描き方
水彩 人物画の描き方

水彩画のコツ 豆知識
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