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水彩画の描き方 ワンポイントレッスン

前後の明暗で魅せる水彩画 -前後の塗り進め方の例 -(2023年6月号掲載分)


美山 茅葺の家 水彩画

今回の会報誌の表紙は、以前美山へ野外スケッチに出かけた時の写真を元に制作した風景作品です。制作途中の写真を載せますので、塗り進めのヒントにして頂ければと思います。

↓ 手順例:奥(茅葺屋根の家)を描き込んだ後に、手前(もみじと紫陽花)を描き込む。
美山 水彩画 途中経過

↑屋根と紫陽花は明るさを損なわないよう進める。
また、暗い部分の中はあまり描き込みすぎないのも大事です。


茅葺屋根が主役になる絵ですが、新緑のもみじと紫陽花が手前にあり、季節感や華やかさを加える構図になっています。
このように前後で距離のある構図は、明暗の差でメリハリをつけて見せ場を作るのがポイントです。光があたった茅葺屋根は明るく見せたいため、茅葺屋根を描いた後に、屋根より濃く、もみじを描くように意識します。
そして、屋根の下の建物下部は暗さを出すのに対し、手前の紫陽花は光があたり明るくなるよう意識して塗ります。

このように前後関係のある構図では、固有色を塗るだけではなく、どちらが明るいか、または暗いかを比べて明暗で表現するのがオススメです。








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風景画 前後の塗り進め方の例
前後の明暗で魅せる水彩画

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