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水彩画の描き方 ワンポイントレッスン(2010年1月号掲載分)
いまさら聞けない絵画のお話 〜 洋画と日本画の違いって何? 〜
油絵で有名なゴッホやルノワール、モネなどの作品と、日本画で有名な竹内栖鳳、岸田春草、平山郁夫などの作品では見た目や材質が違うのがわかりますがいったい何が違うのでしょうか?
まず、絵の具とは色の元になる材料を集め粉末にした顔料からできています。
顔料には昔から使われてきた鉱石や土、植物をはじめ、最近ではカドミウムなどの合成品で出来たものなど様々な種類があります。これらは洋画も日本画も共通の顔料を使用していたりもします。(その時代に手に入るもの、希少性や価格などにもよって使われているものが変化していきます。)
では、洋画や日本画といった種類は何をもって分けられているのでしょうか?
それは紙や布などの支持体に顔料をくっつける接着剤に違いがあります。
洋画(油彩画)の場合は油で顔料を練り込み接着します。日本画は動物からとれる膠(にかわ)を水に溶かして接着する方法になります。そして私たちが使っている水彩画はアラビアガムという木の樹脂で固めた顔料を水に溶かして接着する方法になります。
まとめると、描く時に油で溶いたものが油彩画、水で溶いたものが水彩画や日本画になります。その絵の具の元の顔料や接着剤などは時代や描く支持体などによって変化しています。
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