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美術史で見る絵画 - 美術用語 フレスコ画とテンペラ画 -(2021年8月号掲載分)

知っていると得する?美術用語

だんだんお出かけされる方も増えてくる頃ですね。今回は美術館などに行く際にちょっと知っておくとよい、美術史からのお話です。ヨーロッパで16世紀に油彩画が主要な絵の具になるまでは、絵画を描く技法としては、フレスコ画やテンペラ画が主でした。この2つの描き方や素材をご存知でしょうか?!   


フレスコ画とは

壁に直接絵を描く絵画技法のひとつで、壁に塗った漆喰がまだ生乾きの状態にあるうちに、水または石灰水で溶いた顔料で描く技法です。イタリア語の「フレスコ=新鮮な、生気のある」という言葉の意味からきた言葉で、イタリアの教会に見られる壁画の多くがフレスコ画です。ルネサンス期に盛んに描かれ、ラファエロの「アテネの学堂」やミケランジェロの「天地創造」、「最後の審判」などが有名です。

フレスコ画 最後の審判

テンペラ画とは

テンペラは、卵など乳化作用を持つ物質を固着材として描く絵画技法のこと。
「テンペラ」という言葉は「混ぜ合わせる」という意味のイタリア語「テンペラーレ」が語源。
イタリア・ルネッサンスの名画の数々、ボッティチェリの「ヴィーナスの誕生」、「春」、レオナルド・ダ・ヴィンチの初期の作品「受胎告知」なども、テンペラ画で描かれた作品です。

 テンペラ画 ヴィーナスの誕生

フレスコ画と、テンペラ画。この2つの描き方を知っておくと、ヨーロッパの歴史的な作品の美術鑑賞、作品説明なども少しスムーズに内容が入ってきますね!






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知っていると得する?美術用語
フレスコ画とテンペラ画

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