水彩画教室Pastel(パステル)絵画ワンポイントレッスン

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水彩画の描き方 ワンポイントレッスン(2017年2月号掲載分)

展示で魅せる水彩画 - 作品の並べ方はどう考える? -

毎年「いろんな絵があって良い」とご好評頂く当教室の展覧会ですが、今号ではスタッフが気をつけている作品の並べ方についてお話します。

個展とグループ展・団体展では並べ方が違う?

1人の作家の展示の場合、デッサンのコーナーや風景のコーナーなどジャンルに分けて展示したり、作品を制作した年代別・テーマ別に展示することが多いです。一方私たちが行うグループ展や団体展の場合は、ジャンル等で分けずに個々の作品それぞれが引き立て合う並べ方を優先します。



私たちの行う水彩画の展覧会では…

例えば似た額、同じモチーフが描かれたものを横並びにすると展示全体がぼやけた感じに。(展示例1)これではいろんなタッチがある中でも、構図が変わった作品や色の濃い作品などが部分的に目立ったりしがちです。

水彩画の展示 順番1


そんな時には、大きさ、縦横の構図、額、マット、モチーフ、タッチなどのバランスを総合的に見てお互いが被らず引き立て合う配置に並べ替えていきます。(展示例2)こうすることで淡い色合いの作品も逆に目立ったり、お互いの作品がケンカする事も少なくなります。

水彩画の展示 順番2


またその他の工夫として、モチーフやタッチがとても個性的なものは1〜2点しか飾れない壁に独立させて飾ったり、和風なモチーフ(ただし内容が被らないもの)をテーマとして固めてスペース全体でよりよく見せることもあります。これはその時の皆さんの作品内容や展示会場によって臨機応変に展示していきます。


それらの工夫も全て皆さんの作品が集まって初めて成り立つことですので、いつもスタッフも楽しみに展示のお手伝いをしています。

ぜひ会場では作品の順番・並べ方にも注目して見てくださいね。










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