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水彩画の描き方 ワンポイントレッスン(2019年5月号掲載分)
細部で魅せる水彩画 - ディテールを描くポイント -
全体に対して細部や部分のことを「ディテール(ディティール)」と呼びます。
今回は質感や模様などのディテールを描き込むポイントを簡単に紹介いたします。
ディテールがよく見える部分とは?
絵の中の全部が細かく描かれすぎているとゴテゴテした印象になりがちです。また全体の立体感が失われる場合も。
ディテールを描くポイントは、陰・輪郭まわり・ハイライト以外のほどよく光が当たった部分です。
球体を例に見てみましょう。輪郭近くは回り込む部分にたくさんの面積を含んでおり変に描き込むと不自然に。ハイライトは細かい模様や凹凸よりも明るさが優先されます。陰の中も暗さが優先されるのであまり詳細は見えてきません。よってディテールを入れる部分は陰手前の明るすぎず暗すぎない部分に描き込むとよりリアルに表現できます。

直方体も同様に、ハイライトや陰のしっかり入る部分はその明暗や立体感が優先されるので、こまかい模様や質感はそこまで見えてきません。(完全にディテールを描かないというわけではなく、明るさや暗さなどの関係性を壊さない程度に描き込むとよいでしょう。)
程よく光の当たった面(図では赤く塗った部分)がディテールをしっかり目に入れるポイントになります。
ディテールは最後に描く
基本的には全体の大まかな色合いや立体感などを描いた後に、細かい部分を描き込んでいきます。(明るい部分を残す場合など例外もあります。)はじめにディテールを描き込んでしまうと、立体感をつけようと上から塗った時にせっかく描いた細部が潰れてしまったり、潰すのが嫌で重ね塗りができなくなってしまう事があるからです。
ディテール(細部)を描くポイント
細かい模様や質感を入れる部分を知ろう
水彩画のコツ 豆知識
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