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水彩画の描き方 ワンポイントレッスン(2019年6月号掲載分)
技法で魅せる水彩画 - 雨のイメージ表現 -
今回のワンポイントレッスンは、梅雨時期に描いてみたい雨のイメージ表現として、背景を描く時や仕上げの時に組み合わせるとよい技法をいくつか紹介します。
【 雨の表現 】滲み + スパッタリング
水彩画特有の滲みは雨のイメージにもぴったりです。爽やかな色で水を多めにぼかしながら描き進めると瑞々しい印象に。しっかり乾いた後は、筆に含まれた絵の具を弾いてとばすスパッタリングも併用して、水しぶきのイメージを足すと雨の感じが出ます。(@)
【 雨の表現 】たらしこみ
画用紙を立てて、水を多めに溶いた絵の具を垂らす技法です。(A)
【 雨の表現 】滲み + スクラッチ
滲みを使った濃いめの主役や背景に、スクラッチ(削り)で雨の線を描くのも面白いです。スクラッチはカッターで削って紙の白を出す技法で、手描き感が残る白のアクリルガッシュとは違ったタッチの線ができます。また、計画的にやらなくてはいけないマスキング液よりも、後から入れる点では自由度が高いのがスクラッチの良いところです。紙を傷める技法で、上からは描きにくくなるため、仕上げの際に削ります。削るのには少し慣れがいるので、先に試し紙で練習をしてみましょう。(B)
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