水彩画教室パステル ワンポイントレッスン

HOME > ワンポイントレッスン > 削りで紙の白さを出す技法

水彩画の描き方 ワンポイントレッスン(2013年2月号掲載分)

削りで魅せる水彩画 - 後から紙の白さを出す技法 -

今回のワンポイントレッスンは『削り』の技法の紹介です。カッターナイフを使って画面を引っ掻いたり削ったりすることで紙の白さや最初に塗った下塗りの色を出す技法です。筆のタッチに削った調子をプラスしてより魅力的にしてみましょう。

例として海の岩場をイメージした絵をみてみましょう。

岩場の波 水彩画

↑ 上の絵は削る前で水面や岩場を描き込んだ状態です。(穏やかな感じです。)

岩場の波 水彩画削った後

↑ 次の絵は仕上げに岩場の近くをカッターナイフの端っこで引っ掻くように削って、岩場に波がぶつかっている時にできる白波の調子を出しました。 (波に臨場感が出ました。)

滝や白波などの水しぶきや、空から降る雪などポイントで白くみせたい場合に効果的で、濃い色の絵具を塗った後に削るとよりメリハリが出ます。

削る時の注意点

当然ですが紙を削ると表面は傷つきボロボロになってしまいます。傷ついた後の画面に筆で描くとムラになって汚れたように見えるので、削った後の描き込みには適していません。削る技法は完成間近の時にするのをおすすめします。また、刃物の使用になるので取扱いには充分に注意して使いましょう。

カッターナイフを寝かせて削る


前月分へ    翌月分へ

水彩画の描き方
水彩画の優しい描き方
水彩画の簡単な描き方
水彩画のコツ

京都 絵画教室

▲ページトップに戻る