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水彩画の描き方 ワンポイントレッスン

静物の背景で魅せる水彩画 - 淡く具体的な背景づくり -(2020年4月号掲載分)

静物画を描く時の背景には、画用紙の白を活かす、色をつける、何か具体的なものを入れるなどいろいろな方法があります。今回は具体的に(でも薄めに)ものを入れてみる場合の例の紹介です。

 静物画の背景の描き方


モチーフの角度と背景の角度を合わせる

具体的なものを入れる場合、絵が自然に見えるには、主役モチーフを見る目線と背景の目線の角度があっているかがポイントです。(図@:真上近くから見たモチーフには地面や机が入る。図A:少し斜め上から見たモチーフには机とその後ろの空間が入る。)

 水彩描き方 モチーフの角度と背景の角度


背景を描き込む時の注意点

具体的に描きこむ場合の注意点としては、「主役の輪郭を邪魔しない」、「主役よりも描き込みすぎない」などが挙げられます。

 水彩描き方 残念な例

図Bはモチーフの輪郭上部に机の線が被っている点、背景を描き込みすぎな点、目立つ色を使っている点が残念なところです。(図Aのようにみかんのヘタなどの見せ場のある輪郭に机の線が被らないのがベターです。)


背景は、細かく描き込みすぎると主役よりも背景に目がいってしまう事もあります。その他にも、薄めに塗る、色数を少なめにする、目立つ色を使わないといった配慮が必要です。「主役を殺さない」というのがポイントですね。主役がしっかり描き込まれていてそれだけで魅力がある場合は白い背景がベストな場合もあります。何か物足りない時、(例:主役が小さくまとまって余白が気になるなど…)主役を活かす背景を入れてみましょう。








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淡く具体的な背景づくり
水彩 静物画の背景の描き方

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