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水彩画の描き方 ワンポイントレッスン
画集で魅せる水彩画 - 印刷物になると色が変わる -(2021年1月号掲載分)
美術館で見た素敵な作品を図録やポストカードで見ると何だか色味が違う…そんな経験はありませんか?今回、教室で画集を初めて制作するにあたり、実物の水彩画と印刷物との色の違いをお伝えしておきたいと思います。
印刷物と実物の色の違い
印刷物はC(シアン)、M(マゼンダ)、Y(イエロー)、K(ブラック)の4色をかけ合わせて色を表現します。
例えばオレンジはYが80%、Mが30%というように、印刷物では、CMYKの基本4色がかけ合わされて色を作ります。
この4色では表現しきれない色が、印刷では実物と印象が違うものになってしまう原因です。
わかりやすいところで言うと、実物では光っている金色は黄土色になり、銀色はグレーのようになるなど、CMYKの中の近い色に変換されます。同じようにCMYKが苦手とする色に、鮮やかなピンク(オペラ)、鮮やかな青(ピーコックブルー)、黄緑(パーマネントグリーン)などがあります。特に鮮やかなこれらの色は印刷では色が鈍くなってしまうことをご了承ください。
↑水彩絵の具の中でも、鮮やかな色を印刷用データに変換した例です。
パレットの色と比べてみましょう!
その他にも、色をたくさん混ぜたグレー、茶色などは少しのインクの濃度の違いで赤っぽくなったり、青っぽくなったりと色が「転ぶ」ことがあります。またカメラ撮影の際にも光やレンズの感度の関係で部分的に色が変わってしまうこともあります。
なるべく実物に近くなるよう、また作品が自然に見えるようデータ上での色補正はする予定ですが、表現しきれない色があるという事を知っておいて頂けると幸いです。
水彩画を画集にする時の注意点
絵画 印刷物にすると色が変わる
水彩画のコツ 豆知識
京都 絵画教室 初心者のための水彩画教室
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