水彩画教室Pastel(パステル)ワンポイントレッスン

HOME > ワンポイントレッスン > 透明と不透明の違い

水彩画の描き方 ワンポイントレッスン(2014年1月号掲載分)

絵の具で魅せる水彩画 -  透明と不透明の違い -

絵の具の原料と透明・不透明の違い

絵の具は大きく分けて、色の原料となる顔料と、紙や布などの支持体にくっつける糊のような役割をする定着剤の2つの原料でできています。絵のジャンルによって使われている顔料や定着剤は様々な種類・組合せになっています。


絵の具の原料は顔料と定着剤

中でも私達が普段使用している水彩絵の具には、水に対する溶解性が高いアラビアゴム(アラビアガム・アカシア樹脂)が顔料に混ぜられてできています。ちなみに日本画の岩絵の具では膠(にかわ:動物のコラーゲン)を、油絵の具では数種類の油を定着剤として使用しています。


透明水彩絵の具と油絵の具やガッシュなどの不透明絵の具との違いは顔料と定着剤の配分によって分けられます。(比べると透明水彩の方が不透明絵の具よりも定着剤の量が多いので下地の色が透けやすい。)


(顔料は日本画や油絵、水彩画など共通のものもありますが、その次代や場所によって使われているものが異なります。高価な石 ラピスラズリ(青)や緑青、赤い土、胡粉(白い貝殻)、植物(色が退色しやすいと言われています)、現代ではカドミウムイエローなど化学的な顔料も多いです。厳密には顔料の素材による透明度の違いもあります。)



透明水彩絵の具の性質を活かす

透明水彩は絵の具の層をすかして紙の白地が透けて見える性質があります。一方で不透明絵の具と異なり、暗く塗られた部分に明るい色を重ねても、明るい色にはなりません。この性質を踏まえて色の塗り方の順序と水の量を考えて制作をしてみましょう!

透明水彩絵の具の特徴

↑ 濃い青を先に塗ると、そこに黄色を重ねても目立たず濁ってしまう。






前月分へ    翌月分へ



絵の具の原料
透明絵の具と不透明絵の具の違い

水彩画の描き方
水彩画の優しい描き方
水彩画の簡単な描き方
水彩画のコツ 豆知識
京都 絵画教室 初心者のための水彩画教室


▲ページトップに戻る