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水彩画の描き方 ワンポイントレッスン

光で魅せる水彩画 -ハイライトの多用に注意-(2025年7月号掲載分)

水彩画のハイライト a描き方

水彩画での「ハイライト」とは、絵の中で最も明るい部分のことです。画用紙の白を残すか、画面の中で一番淡い色を塗るなどして表現します。一番明るいハイライトと色の濃い部分を組み合わせたところは絵の中で特に目を引く場所となります。主役の中でも目立たせたいところに意図的にハイライトを使うことも。注意したいのは、ハイライトの多用によって全体の関係性が崩れて見えてしまうことです。


例@:ブルーベリーの水彩画

 ブルーベリーの水彩画 ハイライトの入れ方
左はハイライトを多用してしまった例です。全部の実に明るいハイライトがあり、どの実が一番見せたいのかがわかりにくく、前後関係も見えにくいです。そこで後ろにある実のハイライトの明るさを抑えた例が右側です。手前三個の実だけ目立たせることができ、他の実は後ろにさがったように見えます。


例A:くまのぬいぐるみの水彩画

 くまのぬいぐるみの水彩画 ハイライトの入れ方
もう一つ白黒の明暗で例を見てみましょう。一見ハイライトがたくさん入っている左の方は立体的に見え、目立つように思いますが足やお腹も目立ってしまい、全体のまとまりはないように感じられます。右は一番見せたい顔の部分にハイライトを入れ、体は全体的に色を塗っています。足や体の前後関係、全体のまとまりで見ると、右の方が自然に見え、見せたい顔に視線を誘導できています。







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水彩画 ハイライトの入れ方
ハイライトの多用に注意

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